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​応募総数

1,517通

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最優秀賞

ぶっちー 様

●保険名 空き家対策保険

●保険の内容

人が住まない「空き家」が全国に増え、その数は848万9千戸と全国の住宅の13.6%にあたります。
今後,少子高齢化や人口減少により空き家はさらに増え、放置された空き家による建築材の落下・倒壊、衛生や防災のリスクなど地域の環境悪化につながることが懸念されます。 


【保険提案の背景】
 空き家になるおもな原因には、実家に思い出があり処分したくない,所有者が認知症になり意思確認ができない、

 家財整理や処分の負担が大きく放置する、売れない、相続放棄などがあります。自治体側も所有者を探すための時

 間とマンパワーに余裕がなく、資産価値の低い家は放置しがちであり,空き家の対応に苦慮しています。
 国も固定資産税の優遇措置を見直すなど空き家対策に乗り出す中、新たなアプローチとなるのが空き家対策保険で

 す。


【空き家対策保険】
 空き家が抱える課題に応じたステージで保険を構成しています。
 ・「維持管理プラン」…草刈りや庭木の剪定、郵便確認、外壁調査、内部(インフラ設備)確認、消防点検を定期

  的に行い、所有者に報告します。遠方に実家がある人にとっては、空き家を適切に維持確認でき、地域にとって

  は放火や不審者の侵入,建物の倒壊や衛生面の悪化を防ぐことができます。
 ・「相続調査プラン」…空き家になる前に、相続人の確定、共同名義人との事前協議、売却・賃貸の利活用を専門

  家と相談し、空き家としない・放置させないよう支援します。
 ・「家財整理プラン」…家財整理は想像以上に心理的・身体的負担がかかります。

  大量の日用品(扱いが難しい仏壇や骨董品)・家電品等を整理するために、実家までの移動にかかる時間や費

  用、労力が負担になり、先送りにしてしまうこともあります。
  保険金で処分費を補填するか、専門業者による家財整理・清掃が選べ、家財整理の負担を減らすのが目的です。
 ・「空き家整理プラン」…このプランは、①不動産業者・建築士による住宅診断や売却・賃貸の仲介、または②空  

  き家のリフォーム費用や解体・整地にする費用を保険金として受け取れます。
 

これまでは住宅を造る政策が中心したが、今後は家の「終活」が鍵になってきます。
空き家をどうすればいいのかわからない、と不安を抱えるユーザーに「空き家対策保険」が支援のひとつになればと思い、提案しました。

●選評

・いろいろなステージでの対策を保証する保険設計を考えた点で選考した
・社会問題としての空き家対策として「維持管理」から「相続・家財整理・売却・解体」まで一気通貫で補償する

 発想が秀逸。最近の「水道管凍結・破裂による近隣の断水被害」まで保証できれば尚よいのでは。
・都市部でも近年空き家が増加しており、「家の終活」という考え方が面白いと思った。
・今後ますます深刻化する社会問題になると考えられるため。
・ご指摘の通り放置空き家対策は各自治体での大きな問題だと思います。個人的にも実家を空き家としているため、

 良い提案だと思いました。
・日本の空き家問題の解決につながればいいですね

●受賞のコメント

今回、最優秀賞をいただき、とても嬉しく思います。
空き家対策はすでに行政の政策がありますが、保険だからこそできることを目指し、実用化されるくらいの内容に仕上げようと締切直前まで推敲しました。


家を手放す人、残しておきたい人、別の形で家を活用する人など、「家」に対する思いはそれぞれあります。

できるだけたくさんの人の思いやケースに応え、使ってもらうことを前提に、どんな保険内容にすればいいのか、

また、保険として成り立たせるにはどうすればいいのか、そのバランスが難しかったです。その点を評価していただけて、嬉しいです。

メディアでも空き家のニュースが取り上げられる機会も増えており、少しでも解決の一助となればと思っています。

優秀賞

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宇野 英子 様

●保険名 天使ママ保険

●保険の内容

流産・死産(人工死産を含む)・子宮外妊娠・胞状奇胎・新生児死などの理由で、妊娠12週〜生後1ヶ月の間に小さな赤ちゃんを亡くしてしまったママ(SNSなどで天使ママと呼ばれる)やその家族へ経済的(葬儀・火葬や、仏壇、供養の用意、また出産一時金や出産手当て金は手続き上分娩後受け取るまでに約3ヶ月程度かかりその間給与がないことを考慮)、またペリネイタル・ロス(流産、死産・人工死産、新生児死亡、人工妊娠中絶など、お産をとりまく赤ちゃんの喪失)にともなう精神的ケアを希望した場合に専門的なグリーフケアを受けられる)などのサポートがある保険。

厚生労働省は「妊娠12週(4ヶ月)以降に亡くなった赤ちゃんの出産」を死産と定義していて、死産の確率は日本で50人に1人以上という。

突然赤ちゃんを亡くし、心身共に辛い予期せぬ状況の中で数日間の入院、処置(分娩)、火葬、産後休業(法律で産後少なくとも6週間は働くことができない)を余儀なくされてしまう。
また、一度死産を経験すると次の妊娠に対しても複雑な思いを抱き、不安が大きくなる。
その時に、こうした保険があることでお守りのように感じることができる。

●選評

・出産予定日前6か月以上などで、出生者が10歳到達時に祝い金等も加味するなど、 一時払返戻金付きなどにする

 と、プラスイメージの保険になる。
・妊娠4カ月以内での流産等は、病院で処置をするのみで精神的・肉体的負担があると聞くので。
・少子化問題にも対応できる保険だと思った。

りーどますたー 様

●保険名 スマホ通信障害保険

●保険の内容

大手キャリアなどの通信障害が話題となった。幸い自分は大きな影響は受けなかったが他人事ではないと感じた。
キャリアの通信障害が起きると、当然通信が行われないため、例えばコンビニで使うキャッシュレス決済などにも影響が出たり、あらゆるところで不便が生じる。


この保険があれば、月々はキャリア決済の月払いでわずかなオプションとして支払うことが可能。万一契約キャリアが通信できない時は、技術としてはローミングなどの別会社に飛ばして使えるようにする。それがおそらくできるような気がする。
アナログの世界では、JRが運行休止であれば他の私鉄が代替として使えるようなイメージに近い。
 

これだけではキャリアのオプション費用としてしか見られないかもしれないが、保険的な意味で、通信障害がなかったり、ほぼ無事故であったりした場合は、ユーザーにお金が一部戻るなどもあると面白い。お金だとやりづらいのであれば、例えば「自社ポイント」であったり、何か商品に使えるものなどであると、実質返金となりえる。
 

以上から、通信会社にとっても、利用者にとっても、わずかな金額で万一に備えられることから便益が得られるし、公益性も高いのではないかと考えた。

●選評

・保険金支払をポイントでという発送が今どきだなと感じ面白い商品だなと思いました。
・通信障害で生活のあらゆる行動がストップしてしまうリスクを抱える中、キャリア側ではなく、

 ユーザー側で保険手当てができればニーズがありそう。
・現在当社で携帯電話の補償を行っておりますが、特約としてキャリアでの通信障害時のお客様の損害補償を

 検討してもいいのではないかという気づきを頂きました。

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​佳作

よふかし 様

​●保険名 なまはげ本領発揮保険

●保険の内容

加 入 者:(団体)全国の伝統文化保存会
     (個人)なまはげが訪問する家庭
期  間:行事の準備、当日
保障内容:(団体への補償)メンバーの、怪我による給料保障
     (個人への補償)物品の破損・怪我


「最近の“なまはげ”は、おとなしくなった。」
これは、なまはげに関する報道で印象に残った、地域の方のコメントである。
荒ぶる神「なまはげ」が聞き分けの良い神様になってしまった原因は何か。報道で指摘されていたのは「神への畏敬の念の薄れ」「担い手不足による高齢化」である。


以前の「なまはげ」は、土足で上がり込み、家を荒らして物品を破損し、子どもを少々手荒に扱っても、神様のなさるありがたいこととして受け止められていた。しかし合理化の進んだ現代ではそうはいかない。「なまはげ」にはクレームを出さないための、気遣いとやさしさが必須となった。
 

現代には現代にふさわしい行事のありかたがあって当然だが、保険で補償することで不安な気持ちを軽減し、担い手の確保に貢献できるのではないだろうか。なまはげに限らず、全国の伝統の継承に尽力されている方々への応援と継承者の増加を願ってこの保険を提案した

●選評

・日本の伝統文化が継続されるために名前は「なまはげ」になっているが日本全国各地で行われているお祭りを

 維持継続させるためにこのような保険が必要ではないかと考えておりました。非常に着眼点が良い中身。
・なまはげに限らず全国の伝統にあった保険にも波及できそうなのもいい点でした。

星山 努 様

●保険名 自動車のフロントガラス破損補償保険

●保険の内容

自動車のフロントガラス「飛び石」等の被害は、意外と多くの方が経験していると思います。車両保険等でカバーできると思いますが、翌年の等級に影響する場合や、そもそも車両保険に加入していない場合、自分で全額負担をしなければなりません。


現在では、各種安全装置・装備等もある事から、ガラス交換の際には、それらの調整も必要になり、十万単位での出費になってしまう事例もあります。個人使用の自動車はもちろん、事業用車両での「飛び石」等にフロントガラス破損は大きな費用負担となります。

 

今回私が考えた保険は「フロントガラス破損」に特化した補償をする保険です。

前述の通り、具体的には飛び石等の事由が考えられます。個人使用の自動車と事業用自動車では、走行距離等のリスクが異なる事から、保険料率は当然に差が出る保険設計となるかと思います。

●選評

・確かに車両保険に入っていれば担保できるものと思いますが、事故率の高いもののみの補償があってもいいと

 思いました。
・既存保険の補完機能としてすぐにでも実用化可能

いが@多趣味ぱぱ 様

●保険名 在宅看取り保険(介護・医療一体型保険)

●保険の内容

急性期医療は病院で、それ以外は在宅へ帰す動きが活発化しています。
また患者側も「最期は自宅で迎えたい」という思いが強い傾向にある。ただその為には医療サービス(訪問診療、訪問看護)と介護保険(福祉用具や訪問看護・介護)を併用して万全なサポート体制を組み、看取る側である家族の不安と負担を軽減しなければいけない。そうでなくては、家族側が途中で挫折。または、それを見かねた患者本人が自分の希望を押し殺して自宅で最期を迎える事を諦めるという事になりかねない。

 

医療費と介護保険サービス量が莫大に掛かり、必要なサービスを諦めて家族だけで賄うという。その結果、途中で家族が音を上げてしまうという家も少なくない。


提案した保険によって、必要なサービスを躊躇なく利用して、介護する家族の負担を軽減し、患者本人の最後の願いを叶える事につながると思う。

●選評

・生命保険の死亡保障枠内に包含できるような趣旨の補償であり、納得性が高い。
・高齢化に伴い、最後は自宅でと、病院側も患者側も思う方が増えていくと思われる為、このような保険があったら

 良と思いました。
・今後このようなマーケットが非常に大きくなっていきます。親族にこのような状態を迎えている人を対象にして

 保険は必要。リスクをどのように考えるかポイントになりますが面白い観点です。
・もう少し視野を広げて「緩和ケア費用保険」等にしたらより分かりやすいかもしれません。
 今後より一層進む高齢化社会、パンデミックによる通院制限等現在では新たな課題も噴出し、最期は自宅で看取ると

 いうことが今後ポピュラーになることは十分に考えられます。

 訪問での緩和ケアの実施には100,000円弱/月にかかると聞きます。病院でしっかりと治療を受けたい方は損害保

 険、緩和ケアを受けたい方はミニ保険と棲み分けができるかも知れません。

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保険学ゼミ生賞

大﨑 様(日本大学)

●保険名 受験日保険

●保険の内容

受験生が試験日当日に予期せぬ事故・事件に巻き込まれ、受験が受けられなかったときに、受験料や交通費、通院費、入院費を負担してくれるというもの。試験当日だけの利用も可。

 

この保険の誕生の背景として、試験日に受験生を狙った悪質な痴漢が社会問題となっており、少しでも被害者の精神的負担、金銭的負担を減らせるようにと考えました。

●選評

・発案者の優しさが感じられる。
・保険の内容を見ていると、中高大の受検時に限定されそうだが、これにいろいろな資格等の受験も対象にすれば保険

 として成り立つかもしれないと思いました。
・受験生にとって心身ともに大きな負荷がかかる日。この保険で少しでも安心して試験に臨めますように、

 と心から願ったアイデアでした。

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​後援

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主催

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​お問い合わせ

​一般社団法人 日本少額短期保険協会 事務局

MAIL:campaign0302@shougakutanki.org

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